だるま整骨院の今日

奈良県奈良市学園大和町の大和町だるま整骨院の日々感じることを書いています

摂取カロリーと燃焼カロリーの差はそのまま体重に??

大和町だるま整骨院から

院長のミヤモトです。

 

おはようございます。

今日はファスティング中の方からご質問をいただいたのでシェアします!


ダイエット中の皆さん気になる
カロリーのお話。
摂取カロリーと燃焼カロリーの差はそのまま体重に??
についてお答えしていきますね。

体重管理の基本的な考え方はいたって単純なものです。
食べ物として取り入れるエネルギーが、活動と新陳代謝により燃焼されるエネルギーよりも多ければ、それが体重の増加分になります。
食べた量よりも燃焼する量の方が多ければ体重は軽くなります。
自然界では、エネルギーを無から生み出したり消し去ったりすることはできないのです。
でも実際はもう少し複雑です。
燃焼したカロリーが計算通りにはいかないからです。

例えば、毎日の食事にクッキー1枚約60カロリー分足したらどうなるでしょう。
脂質500gにはだいたい3500カロリーが含まれるため、計算上は月に約225g、1年に約2.7kgずつ体重が増えていくことになります。
でも実際はこんなことないですよね?

2010年の論文にその説明がありました。
体重が増え始めると、身体は新しい組織の細胞を修復したり、交換したり、維持したりするために代謝エネルギーを使わなくてはなりません。
すると、活動に変化がなくても、今までよりも多くのカロリーが燃焼されるようになります。
その結果、体重の増加ペースは時間の経過とともに遅くなり、数年後には合計2.7kgのところで増加が止まります。
クッキーを残りの人生でずっと食べ続けたとしてもです。

残念ながら、1日に60カロリーずつ節制すると、これとは逆の現象が起こります。
最初のうちは体重が減少するものの、痩せた部分の組織を維持するためのエネルギーを使わなくてもよくなるので、燃焼カロリーの量は減り、最終的には体重が減らなくなります。
そして、通常の食事に戻すと(たいていの方は、目標の体重まで痩せた時点でそうします)、体重は元に戻ります。

体重を一定に保とうとする働きは、体重の増減だけによって生じるわけではありません。
ある大学の研究では、毎日のカロリーを正確に計算するため被験者の食事は流動食のみとし、(摂取カロリーの構成は、コーン油、ブドウ糖、カゼイン・タンパク質が、それぞれ40%、45%、15%)、肥満グループと標準体重グループとも体重が10%増える(または減る)ように食事を制限し、新陳代謝の結果を観察しました。

この研究結果が2010年に発表されました。
それによると、体重が減ることによって被験者の筋肉の効率は約15%高まりました。
これは、単に体重が減ったからだけではなく、脂肪や炭水化物を燃焼させる酵素の割合が変化したことによるものでもあります。
効率が高まるというとよく聞こえますが、実際はカロリーの燃焼量が減るので、軽くなった体重を維持するのが難しくなります。
一方、体重が増えると、被験者の筋肉の効率は25%低下し、元の状態に向かって再び体重が減っていきました。

こうした結果からは、いったん体重が増えてしまった後で痩せるのがいかに大変か、厳しい現実を突きつけられますが、同時に実用的な知恵も与えてくれます。
筋効率が最も大きく向上したのは、最も低い負荷で運動したときだったのです。
これは、運動というよりも日常生活の身体活動レベルに相当します。

したがって、研究者たちは「体重が軽くなった人は運動の負荷を強めにすれば筋効率の向上を回避できるかもしれない。」と提案しています。
軽くなった体重を維持するには、運動の時間を長くするよりも、負荷を強めた方が効果的だと言えそうですね!

体重が減ると身体が体重を増やそうとして、筋肉の効率が高まって新陳代謝が遅くなります。
運動の負荷を強めると、このような「効率の罠」を避けやすくなります。

 

人間ってうまくできてますね。

一定に維持しようとする力おそるべし。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。